イケてるエンジニアの生態
イケてるエンジニアは職に困らない。困らないどころではなく、毎日数件〜数十件のエージェントからのスカウトをスルーしたり、友人・知人から「ウチにこないか」といった類の誘いを受けるのが日常になっている。イケてるエンジニアから転職してしまう状況を目の当たりにすることは多いと思うが、これがその背景である。
イケてるエンジニアは給料が高い。これはかつてのソーシャルゲームブームの時代にグリー・DeNA がエンジニア獲得競争をして給料が高騰したのが未だ尾を引いているといったところである。であるが、イケてるエンジニアはイケてないエンジニアには生み出せないあらゆる価値を生み出すので、一度彼らと一緒に働いてしまうとその高額の給料でさえ安いじゃないかと思い直すことになるだろう。(あなたがそう思えない場合は、単にそのエンジニアが本当がイケてなかった、という話である。残念。)
イケてるエンジニアはよりレベルの高いメンバーがいる環境で働きたいと思っている。レベルの低いメンバーがいるチームで働くと、自身のアウトプットを生み出すための時間がレベルの低いメンバーのお守りをするための時間として費やされてしまい、本来のパフォーマンスを発揮できないからである。また、それは、自身の成長を阻害することにもつながるので本当にやりたくないと思っている。
イケてるエンジニアは自身の最高のパフォーマンスを発揮するために自由を愛している。開発環境に制約があったり、よくわからない理由で横槍を入れてくる管理部門などを毛嫌いし、それを理由にあっという間に退職していく。(毎日たくさんの優良な勧誘を受けていることをお忘れなく。)
イケてるエンジニアは高潔であり、世の中に貢献したいと本気で思っている。自身がかつてオープンソースに助けられたことを本気で感謝しており、それを背景として、自身もオープンソースという形で世界をよりよくするために貢献したいと思っているのである。
イケてるエンジニアはイケてるエンジニア同士の横のつながりが非常に強い。クソな話はあっという間にプライベートでシェアされていることをお忘れなく。逆にイケてる仲間がいると思ったらどんどん友人・知人を仲間に引き入れようとする。あなたが人事の採用担当であれば、この習性を存分に活用するべきであろう。
おわり