断る力を読み終えて
2/19 に発売になった勝間氏の新作 断る力 (文春新書) を読みました。他の勝間本と比較すると、勝間氏自身の思考の過程がよりはっきり見える作品だと思います。
自分の解釈では、勝間本には以下2つの流派があると理解しています。
- 10倍派
- アサーティブ派
10倍派は勝間氏の仕事術・ノウハウを惜しみなくアウトプットした内容の作品をさします。代表作は 無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法 などタイトルに「10倍」がつく作品です。
アサーティブ派は勝間氏のこれまでの生き様・考え方をアウトプットした内容の作品をさします。代表作は 起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術 です。(インディもこちら派だと思いますが、まだ読んでないので…)
断る力 (文春新書) はアサーティブ派に属する作品で、腑に落ちる人には腑に落ち、そうでない人には全く持って意味をなさない本ではないかと思います。内容としては(当然ですが)これまでの勝間本と重複する部分が多々ありますので、それがいやな人は買わないのが吉ですね。また、勝間ノウハウが詰まった本ではないので、そこを期待している人も買ってはいけません。
最後に自分がこの本から学んだことを以下にまとめてみます。
- リスク(断る)をとってリターン(結果)を大きくする
- スペシャリティ vs. コモディティの構図において、自己をスペシャリティへ位置づけた上で成長することを意識しなければならない。確立したスペシャリティをもったうえでリスク(断る)をとることで、全体としてのリターン(結果)を大きくできる。
- わがままを言うときは身体を微妙に揺らす(和田裕美氏の本からの引用、の引用)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02/19
- メディア: 新書
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