あけましておめでとうございますということで 2023 年をふりかえってみます。

2023 年ふりかえり

2022 年のふりかえり記事は こちら になります。

2023 年のひとことまとめとしては以下のようになります。

  • B社のみの稼働だったところからG社含めた二社体制に変わりました。
  • B社はプレイヤー色強めに、G社はPM+SoftwareEngineerロールをやるようになりました。

B 社での業務について

引き続き 2023 年も B 社での稼働が続きました。 年初は週4日稼働ではじまり、7月下旬〜11月までは週2.5日程度、12月は週1.5日程度になっていました。

B 社はこれまでにも業績的に難しくなる局面が多く、2023年はついにランウェイの終わりが見えてきたところもあって、人員整理含めたマネジメント業務をやりました。 2023年年初に8名体制(6人月くらい)だったところが、2023年年末には3名体制(2.25人月くらい)になったという状況です。 幸いにも2023年年末時点で売上は若干上向き傾向が続くようになっていることから、2024年は明るい事業状況になっていくことが期待できております。 2024年はB社の会社としての最終局面ともいえる1年になるため、踏ん張って数字をつくり調達につなげることができれば… というところです。

B社での活動の詳細は以下のとおりです。

マネジメント面

  • 6月まではプレイヤーメンバーが複数名在籍していたため、それまでは育成カリキュラムを継続的に実施していました。7月以降は停止しています。
  • 年初から経営側のリクエストをベースにしつつ段階的に人員削減を行いました。
  • 6月に開発組織としての中長期計画を経営側に投げ込みつつも、上記した状況を踏まえつつ、時間軸的に薄く伸ばしながらやりましょうという話をしています。(実際には外部環境の変化が早く来るため、そんなにうまく行かないとは思いますという話はしています)
  • チーム運営のフォーマットは人員削減後も継続しています。
  • TechLead としての各種レビュー等も継続しています。

プレイヤー面

  • 主にECのStoreFront面の改善の対応をおこなっていました。要素技術としては、既存のレガシーRails環境を新しい環境へ移植したり機能追加したりするような対応を行っていました。
    • 新しい環境の方は、FrontendがStorybook+React+TS、BackendがAWS APIGW+Lambda(Ruby3.2)、IaCはCDKといった環境での開発になります。
    • レガシーからの移植は、主目的はモノ日をよりよく乗り越えるために実施しておりますが、加えて、パフォーマンス改善、デザインシステムの導入によるUI/UXの統一化、レガシーなコードベースの削除、DB負荷の軽減などの効果を得る結果にもつながっています。
    • 機能追加は、今まで表現できなかったEC上の売り場づくりをするための UI コンポーネントの追加ができるように、管理画面含めたもろもろの仕立てを行っています。
  • インフラやDevOpsまわりの対応もおこなっていました。詳細は書ききれないので本文書下部にまとめた各月のふりかえりをご覧ください。
    • 事業PL面への影響としては、インフラコストを30%程度削減できたのは大きかったかなとおもっております。

G 社での業務について

7月下旬よりG社での稼働を開始しました。 G社はロボットを売る会社で、ぼくの関わり方としてはロボット自体のソフトウェアではなく、ロボットを生産したりアフターサービスを提供したりする領域に関わっています。

当初は週2.5日相当の稼働でという話でジョインしましたが、 11月頃に自身が関わっている領域の広大さや解決しないと会社の未来が難しそうだなというところに気づいてしまったのもあり、年末時点では週4日相当の稼働になっていました。

ロールとしては、PM と Software Engineer としての活動になっています。 活動内容としては、ロボットの生産にまつわる種々の業務がすでに蓄積されており、また、EMS(製造受託企業)と協業している状況、リペアの業務を委託している企業との協業の状況といった、複数社に広がったエコシステムに関しての改善活動が主となっています。 ジョイン当初は Software Engineer として生産等の業務で使用するBOM(部品の構成表)を管理するSaaSの導入周りの対応を行う予定でジョインしていましたが、 導入に向けて現場の色々な方々のお話を見たり聞いたり、現状の業務の状況をヒアリングさせていただくにつれ、システムを導入して終わる話では全くないということに気づき始めてからは Software Engineer ではなく PM として活動するようになっていきました。

PM の活動としては、足元のタスクとして以下のようなことをおこなっています。

  • 生産現場の方々から現行業務などについてヒアリング、それを言語化・図示するなど
  • サプライチェーンマネジメント生産管理といった単語に紐づくような各種の書籍やインターネット上の講座からの情報の仕入れ(正解の、あるべき生産の姿を知りたい)
  • EMS(製造受託企業)側の方々との業務改善のための調整、会議、資料作り・課題・対策の言語化など

まだプロジェクトを立ち上げたばかりという状況なこともあり、既存の積み上がった大量の業務・関わる人や組織の多さなどに圧倒されている状況がつづいています。 よって、これらを一つづつ探索しながら紐解いていって状況を理解・言語化するのをしばらく続けていくことにしています。(おそらく一年くらい)

青写真としては、レガシーな生産状況をモダンな生産状況に改善することで生産性を上げて利益貢献できるような状況にしよう!という、 一般的には製造業DXなどと呼ばれているようなことをやっていくことになる、というお話を年末の全社会にて全社向けにさせていただきました。

もうすこし探索期間を過ごしたあとに全体を俯瞰できるようになると想定しており、 頃合いになってきたらあらためて中長期計画(3ヶ年計画くらいのもの)を仕上げていきたいなというイメージです。

並行して一定の理解ができている領域(BOMのSaaS導入を通じて理解した範囲)は、一般的にはPLM(Product Lifecycle Management)という領域なのですが、 このPLM領域向けのシステムを小さくMVP相当の構えで内製開発しようというところも年初よりスタートする予定で進めています。 背景としては、短中期としては現行の業務で人間の力とエクセル等によって支えている業務・データをデータベースに蓄積するのは徐々にやっていくのがよかろうという見立てを立てており、 その第一弾がPLM領域になるのは生産管理・サプライチェーンマネジメントの理想形からしても適切そうであるという見立てを立てているというところです。

各月の様子

もうすこし解像度の高い、毎月のふりかえりは各記事を参照していただく形にしたいとおもいます。 お時間ありましたらこちらもどうぞ。

おわりに

2023年は、ここ数年コミットを続けてきたB社のお仕事から、G社のお仕事に比重が移り変わっていったという一年になりました。

B社は事業状況的にしょうがないという状況ではありますが、 これまで進めてきたレガシーシステムの刷新が2024年以降はあまり進まなくなりそうで残念です。 また、コミットできる時間がより小さくなる見立てなので、 これまでのように刷新系作業はほとんどできなくなっていきDevOpsを回すので精一杯になりそうな予感がしています。

G社はぼくの本来の強みが100%だせるロールではなくPMとしての対応時間が多くなると想定しています。 眼の前に広大に広がる諸問題たちを解決していくこと自体の面白さだったり、 サプライチェーンマネジメントや生産管理の領域に PM + Software Engineer の二足のわらじを履いて対応したことがあるという、 おそらく希少価値の高いスキルシートになる予感がしているので2024年は結構仕事が楽しくなりそうな予感がしています。 (この領域は、コンサルとして関わるか、PMとして関わるか、SIerとして関わるか、のどれか一つを経験している人材は市場にある程度いる認識ですが、全部をやっている人はほぼ存在していない認識です)

おわり